Step1



窒息死
これだけ知っていれば碁が打てる (2)




このコーナーでは、碁を打つための必要最小限の決まり事を確認します。


図1-6
 黒石の周囲に×印の付いた交点が4個あります。

 石のタテ隣またはヨコ隣にある交点を
呼吸点と呼びます。
図1-7
 このように、4個の呼吸点全てを敵石に占領されると、真ん中の石は窒息してしまいます。

図1-8
 真ん中の石は天に召され、盤上から取り除かれます。
(死因は窒息死です。)


 この形を
ポン抜きと言います。

 
図1-9
 では、この図の様に×印の石が△印の石と同じ色の場合は、△の石の運命はどうなっているのでしょうか。

 △の石の4個の呼吸点の内、3個は敵石に占領されていますが、残りの1個には味方が居ます。

 つまり、△の石は×の石の支援を受けて呼吸が出来ているのです。従って△の石は窒息死には至りません。

 繰り返しになりますが、石が窒息する条件は、
呼吸点全てを敵石に奪われた時だけです。
図1-10
 この石は、周囲にある6個の呼吸点を共有する運命共同体と言うわけです。
図1-11
 6個の呼吸点を全て埋められると、
図1-12
 2個そろって盤上から取り除かれます。
図1-13
 この図では4ヶ所に石が置かれていますが、その場所や、運命共同体を構成する石の数や形によって呼吸点の数が変わります。

 隅っこの方ほど呼吸点の数が少ないのがお分かりでしょうか。


 左下隅の石は呼吸点が2個しかありません。呼吸点の数が少ないほど息苦しい、つまり命が危ないと言うことです。
図1-14
 呼吸点を敵石に奪われると、どんな石も同じ運命となります。
図1-15
 窒息死した石が取り除かれた姿です。


 と言うことは、相手の石を取る為にはどうすればいいか。

 
  「相手の石の呼吸点を全部ふさぐ。」


 つまり、「囲めば取れる」です。


 

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