Step2



もうあげない!
石を取られるのはもうごめんだ




石を取るテクニックではなく、取られないテクニックを学びます。

 パソコンに石を取られてばかりで悔しい思いをしている貴方。もう今日からは大丈夫。
このコーナーでは相手に石を取らせない方法を考えます。

図2-34
 この黒は白石に完全に囲まれていますが、呼吸点を2個持っていますのでアタリの状態にはなっていません。

 一方白の立場から見たとき、自殺禁止の場所が2ヶ所有ります。

 つまり、白が
絶対に奪うことの出来ない呼吸点を黒は持っていると言うことです。

 言い換えれば、この黒は
取られる心配が無いことになります。
図2-35
 上の図から黒石を2個省略した形です。

 これでも2個の呼吸点は安泰で、白が奪うことは出来ません。
図2-36
 しかし、この図はどうでしょうか。

 上の図と似てはいますが・・・、
図2-37
 ×の点に白が打つと・・・、
図2-38
 3個の黒が取られてしまい、さらに残りの黒もアタリになっています。

 つまり、取られてしまいます。
図2-39
 この図はどうですか?
図2-40
 ややこしい形のときは余分な物を取っ払ってみると分かり易くなります。

 三つの部分に分かれている「近くの他人」の一種です。

 三つに分かれている事を意識して、もう一度上の図を見て下さい。

 アタリになっている石が見えますか。

 つまり取られてしまいます。
図2-41
 こんな形はどうでしょう。

 黒は全体が運命共同体で、白が入れない呼吸点を2個持っています。

 つまり、安全です。
図2-42
 この図は、上の図から黒石を2個省略した形です。
図2-43
 余分な物を取り除くと、このように2個の運命共同体から出来ているのが分かります。

 それぞれの運命共同体がお互いの呼吸点を実に効率よく、そして巧みに守りあっています。

 上の図を見て下さい。それぞれの運命共同体が、それぞれ
奪われることのない呼吸点を2個持っています

 つまり、安全です。
図2-44
 これはさらに一つ黒石を省いた形ですが、この場合はアタリになっていますので、白が×の点に打つと・・・、
図2-45
 この様になり、さらに白が×に打つと・・・、
図2-46
 こうなってしまいます。

 まとめると、
相手が奪うことのできない呼吸点を2個持っていない石は取られてしまいます
図2-47
 盤の端に行くと、石を節約できます。


 これらの黒石は、白が絶対に
奪えない呼吸点を2個持っています。

 この状態を「
生き」と言います。

図2-48
 盤の隅では、さらに石を節約できます。

 と言うことは、盤の中央より端、端より隅の方が
生き易いことになります。

 どうでしょうか、相手に石を取らせない方法が見えてきましたか?

 そうです、少ない石で効率の良い形を作って
生きてしまえば良いのです。

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